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時代を超えて地域に根差し、
さいたま新都心の未来を拓く

Profile

さいたま新都心事業部
リーシング室 室長細川さん
企画部
次長大越さん
さいたま新都心事業部
営業課 課長小林さん

2000年の駅開業を契機に、急速な発展を遂げた「さいたま新都心」。
まちびらき後にカタクラが展開したショッピングセンター「コクーン新都心」は、2015年に「コクーンシティ」へと拡大していき、開業以来、エリア内外の多くのお客様にご利用いただいています。今回は、これからの10年、15年を見据え、このエリアがさらに成長していく予想図について、未来を担うリーダー達に語っていただきました。話題は、さいたま新都心が位置する大宮の町と当社の100年以上にわたる深い関わり、そしてこのエリアの未来像へと広がりました。
地域のお客様にとって欠かせない存在であり続けるために、カタクラが描く「まちづくり」のビジョンとは――。

「これからのさいたま新都心」というテーマに沿ってお話をうかがいます。まずはそれぞれの現在のご所属とご経歴について簡単に教えてください。

細川:現在は、さいたま新都心事業部のリーシング室に所属しています。コクーンシティの魅力向上・収入拡大を図ることを目的に、テナントラインナップの最適化に向けた計画策定や出店・再契約交渉、契約管理等を行っています。
入社直後は、繊維部門にて営業・企画等に携わっておりましたが、2020年に異動し現職に就いています。

大越:現在、企画部広報・IR室に所属しています。主な仕事内容は、自社の情報をお客様に知っていただくための「広報業務」と、株主や投資家の皆様に情報を発信する「IR業務」(Investor Relations)です。
私は入社以来、長く不動産部門で、ショッピングセンターの開発・運営・リーシング等に携わってきましたが、現在は本社の管理部門に所属しています。

小林:さいたま新都心事業部の営業課に所属しています。来館されるお客様により良いサービスを提供するため、約270店に及ぶコクーンシティのテナントを営業の面からサポートすることが私の主な業務です。

100年以上根付いた土地で自治体や住民と一体になって成長

「さいたま新都心」というエリアの特徴について教えてもらえますか。

細川:"新都心"とは、東京に集中した重要機能を分散させる目的で、計画的に整備された新しい街のことです。このような街は、全国的に少子化が進む日本の中でも、将来的に人口増が期待できる稀有な街といえます。
さいたま市の人口増加の内訳をみると、14歳以下の転入超過数が9年連続で全国第1位と、子育て世代に選ばれ続けられており、さいたま新都心がその役割の一端を担っていることが読み取れます。
また、さいたま新都心は、生活インフラだけでなく、さいたまスーパーアリーナやMOVIXさいたま(映画館)などの大規模な集客機能も有することから、近隣エリア内外から多くの人が訪れ、賑やかで活気のある街となっています。
こうした特徴からも、さいたま新都心は「住む場所」と「訪れる場所」がうまく融合した "ハイブリッドな街"として、今後さらに発展する可能性があります。

さいたま新都心とカタクラの関わりについて教えてください。

大越:カタクラは製糸業を祖業とし、日本各地に製糸工場を保有していました。その一つが大宮工場で、1916年から現在のコクーンシティにあたる場所に工場を構えていました。当時から、敷地内に社宅や寮、企業内学校を整備し、製糸業で得た利益を地域に還元するなど、「地域との繋がり」を大切にしてきました。戦後、日本の製糸業が衰退してしまい、当社の工場も閉鎖を余儀なくされましたが、工場跡地にショッピングセンター等を開発し、時代とともにかたちを変えながら、さいたま新都心で事業を営んできました。

小林:2000年のまちびらき以降、急速に街の開発が進み、駅の西側にはさいたまスーパーアリーナや国の合同庁舎、ホテルなどの施設ができました。カタクラは、2004年にコクーン新都心(現在のコクーン1)を開業し、当社のショッピングセンター事業が始まりました。2015年にはコクーン2、コクーン3の開業に合わせて、エリア名称を「コクーンシティ」と総称し、現在ではさいたま市エリアにおいて、最大の商業集積を有するショッピングセンターに成長しました。発展する街でありながら、カタクラが100年以上この地で事業を営んできた歴史があるからこそ、地域との交流や繋がりが深く、今も継承され続けています。例えば、毎年夏には地元自治会の「大宮夏祭り」に参加して、地域の方々、カタクラ社員、そしてテナントスタッフの方々が協力してお神輿を担いで、コクーンシティの館内を巡行します。(お神輿はとても重たいのですが(笑)。)
他にも、コクーンシティが主催している「夏祭り」では、盆踊りを踊ったり、施設のイベントスペースで学校の演奏会を開催したりと、地域の皆様と共に街を育み、盛り上げる活動を積極的に行っています。

エリアの価値を最大限に活かす

これから、コクーンシティやさいたま新都心をどのような場所にしていきたいと考えていますか。

細川:新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、人々の生活様式や消費傾向が大きく変わりました。また、それ以前から、ネットショッピングが主流となる動きや、近年の急速なAIの発達など、我々のビジネスを取り巻く環境は日々大きく変化しています。そういった時代の変化や潜在的なニーズをいち早くキャッチし、ビジネスパートナーであるテナントと密にコミュニケーションを取りながら、より多くのお客様に対して、これまでにない新たな魅力を提案できる場所にしていきたいと考えています。
そのような考えのもと、2024年においては、世界的に注目を浴びるEV(電気自動車)メーカーや、日本発のグローバルスキンケアブランドを誘致しました。前者は国内ショッピングセンター最大店舗、後者は国内最大旗艦店として、コクーンシティにしかない価値を提供することを目的とした試みです。

小林:コクーンシティは地域の方々、来館されるお客様、ご出店いただいているテナント、協力会社の皆様に支えられ、2025年に開業10周年という大きな節目を迎えます。
当社の企業理念"なくてはならない存在"に照らし、コクーンシティについても、これからの10年、20年先もステークホルダーの皆様から「選ばれ続けるショッピングセンター」を目指しています。そのために、日々お客様やテナントのニーズをしっかりと把握し、施設の魅力をさらに高める努力を続けています。そして、コクーンシティの強みを最大限に活かし、これからも他の施設にはない価値を提供できるように、追求していきたいと考えています。

大越:さいたま新都心は人口が増えているエリアなので、「街としてどのような機能が求められるのか」を日々考えています。今後、日本では高齢化が急速に進むため、10年後15年後には、人口構成や世帯構成が今とは大きく変わることが予想されます。現在はファミリー層の多いエリアという印象を持っていただくことが多いですが、将来は今とは違う景色になっているのかもしれません。そのような変化を想定した時に、さいたま新都心が、どの世代の人々にとっても生涯にわたり住みよく・訪れやすい場所でありつづけるためには、どのような機能を付加していくべきか、既存の商業に縛られない視点も大切にしながら、部署を横断したチームで検討しています。

お客様もテナントも社員も皆が「ワクワク」できるカタクラへ

就活生に向けたメッセージをお願いします。

細川:コクーンシティに来ていただく方にはいつでも「ワクワク」してほしいし、わたしも「ワクワク」しながら仕事をしたい。そのような想いを持って仕事を続けていくことが、わたし自身の一番手前にある目標です。そうした想いが皆さんにも伝わり、同じ想いで仕事を進められる方と出会えたら良いなと思います。

大越:カタクラの良さは、年齢に関係なく、責任感を持って真剣に取り組む社員にはしっかり仕事を任せるところにあります。また、仕事を進める上で、自分の意見を遠慮なく話せる雰囲気と、それぞれが自身の業務に向き合いやり切るメリハリを重視する会社です。やるべきことはきちんとやった上で、思ったことは遠慮せずに伝え合い、それらを集約しながら物事を決めていく。そして決めたことに対しては全員が一丸となって実行していくことは、楽しくやりがいがあると感じています。そうした職場環境に魅力を感じていただけると嬉しく思います。

小林:まずは安心安全にコクーンシティを運営し、その上でテナント・施設の魅力の最大化を図り、お客様やテナントにご支持いただく。双方にとっての喜びを生み出し続けることが当社の存在意義や価値だと思っています。そういった"当たり前に思えるけれど大切なこと"の積み重ねを大事にしたいと思っています。当社は歴史の長い会社ですが、若い人たちも活躍できる場がしっかり用意されています。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています!